インプレッサの5MTと6MTについて
こんにちは、管理人のKです。
前回までFRの仕様を長々と書いてきましたが、今回はインプレッサの5MTと6MTのミッションの具体的な違いについて書きたいと思います。
GC8にはTY75と呼ばれる5速のミッションが乗っています。これはガラスのミッションと言われており、中期や後期になるといくらかマシになっています。
が、235クラスのSタイヤを履いてジムカーナ等の負荷の大きな走行においてはミッションのギア欠けではなくセンターデフの容量不足によってセンターデフが焼ききれてしまします。
こうなってしまうとまともに進めません。(体験済み)
センターデフが機械式という人も一部いますがかなり癖の強い動きになるので好き嫌いが分かれると思います。
そこで開発されたのがTY85と呼ばれる6速ミッションになります。
こちらはTY75を大幅に改善したミッションになり、TY75では許容トルクが約36kgf・mであったのに対しTY85では約70kgf・mと倍近く強度が上がっています。
おかげでミッションブローしたというのを全然聞かなくなりました。
6速化したことでギア同士もクロス気味になりミニサーキットでは扱いやすくなったのではないでしょうか。
とはいえ、いいことばかりではありません。
やはり強度が上がった分重たくもなっています。
TY75では約60kgという軽さです。シルビアなどが約50kgと言われていますが純FRのミッションと四駆のミッションとで比べれば軽い気がします。
TY85になると約90kgという重さで一人で持つことはほぼ不可能です。
ちなみにGTRの四駆のミッションも持ち上がったものではありません。
といった感じで重さの分強度とギアの選択の幅が広がるというメリットがあります。
ここまでがTY75とTY85の主な違いになります。(ググれば分かる)
ここからはちょっとした体験談です。
この画像を見てなんだか分かる人はあまりいないと思いますが、これがセンターデフというやつです。
センターデフは前後に駆動を分配するものですが、ケースの回転はフロント駆動にほぼ直結に対しリアにはビスカスのプレートとオイルで駆動を伝えています。
ビスカスが滑った時点からそこで回転が吸収されてしまい全くと行っていいほど動かなくなります。
どの年代からかわかりませんが、ビスカスではなく油圧直結式のセンターデフもあったような気がします。(フォレスターだったかな?)
センターデフを溶接してFR化を行う場合は見えている歯車が回らないように溶接をします。後ろからCリングで止まっているので中から溶接と見える歯車をケースと溶接します。中に入っているビスカスオイルは激臭なので注意してください。
そして出来上がったFRインプレッサはクラッチをつないだ瞬間からミッションブローします。街乗りでは壊れないかもしれませんがクラッチを蹴ったら間違いなく壊れます。
これはリアに駆動を伝えるためのアウトプットシャフトと呼ばれるものですがご覧の有様です。
左にあるシャフトがセンターデフから駆動をもらって右のシャフトに伝えるのですが、これが一瞬にして壊れます。
逆にギア側はこわれたことありません。(3基破壊して実験済み)
FRインプレッサを作る際にはGDBミッションにすることがいかに大事なことかわかりますね。
ちなみにGDBのミッションの前期はフロントのドラシャ部分がオスで中期後期はメスになっています。ドラシャを抜いた時に処理が面倒なのでできるだけ前期ミッションでやるといいと思います。
今回はミッションについて深堀りしました、思いついたことがあればまた違う記事で書こうと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もよろしくおねがいします。